プロジェクト背景
F社は国内有数のメガバンク。法人営業部門において、営業担当者が事務処理に追われ、顧客対面時間が十分に確保できないことが長年の課題でした。顧客訪問の準備資料作成、稟議書の作成、各種報告業務など、付加価値の低い事務作業が営業時間の60%以上を占めており、生産性向上が急務でした。
課題
法人営業プロセスは長年にわたり属人的に運用されており、業務フローが標準化されていませんでした。また、複数のシステム間での手作業によるデータ転記が多数存在し、ミスの温床にもなっていました。営業担当者1,000名以上が対象のため、プロセス変更のチェンジマネジメントも重要な課題でした。
アプローチ
プロジェクトの推進ステップ
業務可視化
法人営業プロセスの全業務フローを可視化。200以上の業務タスクを洗い出し、工数・頻度・付加価値の観点で分類
改善機会特定
「自動化」「簡素化」「集約化」「廃止」の4つの観点で改善機会を評価。60以上の改善施策を特定し、効果とフィージビリティでマッピング
RPA導入
データ転記、報告書作成、定型的な審査業務など25業務にRPAを導入。UiPathを活用し、ロボット開発から運用体制構築まで一貫して支援
プロセス再設計
営業支援ツールの活用を前提とした新しい営業プロセスを設計。顧客訪問準備の自動化、稟議プロセスの簡素化を実現
チェンジマネジメント
営業部門向けの説明会を全国30拠点で実施。トレーナー50名を育成し、段階的なロールアウトを推進
成果
プロジェクトで達成した主要な成果指標
RPA導入と業務プロセス再設計により、事務処理にかかる時間を60%削減
事務作業の効率化により、営業担当者の顧客対面時間が従来の2倍に増加
定型業務25件にRPAを導入。年間約15,000時間の工数削減を実現
手作業によるデータ転記のRPA化により、転記ミスを90%削減
担当コンサルタント
コンサルタント R.I.氏
Big4コンサルティングファーム出身。金融機関の業務改革プロジェクトを中心に11年の経験
BPR/業務改革プロジェクトに20件以上参画。RPA導入の豊富な実績
営業現場から『こんなに楽になるとは思わなかった』という声を多くいただいています。単なるRPA導入ではなく、プロセス全体を見直すアプローチが成果につながりました。(法人営業統括部 次長)